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2016.01.17

すごい科学的に考えてみた(旧記事再掲)


※本テキストの内容は東映スーパー戦隊シリーズ、ならびに長谷川裕一:著『すごい科学で守ります!』『もっとすごい科学で守ります!』の内容を元に、葛西が勝手に妄想したものです。何ら公式設定とは関わりありません。


スーパー戦隊では「何かを浴びたおかげでヒーローになる」という例があります。アースフォースを浴びたチェンジマンに、妖精の力のターボレンジャー、バードニックウェーブのジェットマン、バイオ粒子のバイオマン。

ジェットマンとバイオマンの大きな特徴は、変身(スーツ着用)前から超人的なジャンプや動物との会話などの特殊能力を発揮している点です。しかし、もうひとつ変身前から超パワーを発揮している戦隊があります。素顔のままアース技を使いこなすギンガマンです。
『すご科学』的にアースとアースフォースが本来同じものであると考えるなら、生身で炎や電撃を放つギンガマンこそ、チェンジマンのあるべき姿だったのかも知れません。

さて、ここでひとつの疑問が浮かびます。この「生身の強化」の共通性は偶然なのでしょうか?

いえ、もちろん偶然ではありません。地球にアースがあるようにバイオ星にはバイオ粒子があるのです!

バードニックウェーブも太陽系第十番惑星で発見された物質から発生させたものですから、本来は十番惑星のアースフォースというべきエネルギーだったのではないでしょうか? そういえば『チェンジマン』で宇宙獣士デモスに改造されたアトランタ星人タロウはアトランタフォースを持っていました。「その星のアースフォース」ではなく、一般名称が必要です。仮にプラネットフォースと呼ぶ事にしましょう。
星力だと別な番組みたいですし。

バイオロボが自意識を持っているのはバイオ星人の人工知能技術が優れていたのみならず、星の命であるプラネットフォースをエネルギーに使っているためかも知れません。いわば人造星獣というか、疑似星獣として心を持ってしまったのですね。

また、バイオ粒子というからには物質です。恐らくはバイオ星人がプラネットフォース=バイオフォースを研究し、利用していく過程で粒子状に生成する技術を確立したと思われます。バイオ粒子を浴びた当人のみならず、子孫にも特殊能力が受け継がれたのは、物質であるため他のプラネットフォースよりも残留性が強くなっているのでしょう。

実は「バイオ粒子=ブラネットフォース」にはもうひとつ根拠があります。それが反バイオ粒子です。バイオ粒子を持つものに対して致命的なダメージを与える……何かに似ていませんか?
そうです。『ギンガマン』で黒騎士ヒュウガが使ったナイトアックスです。ゼイハブ船長の体内にある「星の命」を打ち砕ける唯一の武器・ナイトアックスはアースを持つ者が触れれば激しいダメージを受けるので、ヒュウガはこれを使いこなすため己のアースを捨てなければなりませんでした。これはバイオ粒子と反バイオ粒子の関係と酷似しています。
「星の命」も宝石状でしたし、プラネットフォースは物質化させるとプラスとマイナス、相反する二種類の物質に分離するのかも知れません。ナイトアックスは反バイオ粒子と同じ、マイナスのプラネットフォースの結晶から作られているのでしょう。

バイオ粒子と反バイオ粒子、星の命とナイトアックス。これらの反発に似た現象が、スーパー戦隊の歴史の中でもうひとつ存在した事を思い出してください。
フラッシュマンたちを苦しめた「反フラッシュ現象」です。
フラッシュ星系で育った者は他の惑星に適応できないというこの現象は従来謎とされていましたが、実はプラスとマイナスのプラネットフォースによる反発現象だったのです。
きっと宇宙のほとんどの惑星においてプラス寄りのプラネットフォースが強く発現しているのが自然なのに対し、フラッシュ星系だけはマイナスが常態なのです。そのため、この惑星系で長く暮らしたものは体内のプラネットフォース極性が普通とは逆に傾いて水や食物さえ受け付けないようになり、他の惑星では暮らせなくなってしまうのです。

では、なぜフラッシュ星だけがそんな例外的な惑星なのでしょうか?
ここで大胆な仮説がひとつ浮かび上がります。即ち、フラッシュ星人とは反バイオ同盟側のバイオ星人の子孫である、と。
バイオ星人は500年前にバイオ平和同盟と反バイオ同盟の戦争によって自らの星を滅ぼし、平和同盟側は他の星が過ちを繰り返さないようにバイオロボとピーボを宇宙に送り出し、反バイオ同盟は敵の残党を狩るためにバイオハンター・シルバを作りました。
しかし、この時にシルバを送り出した一派とは別に脱出した反バイオ同盟の人々がいたのです。
フラッシュ星人とシルバの姿を比較すれば共通点が多い事に気づくでしょう。鼻梁や眉の盛り上がりがなく、眉間から食いこむように流れるライン。胸部を覆うプロテクターなど。この事からも、フラッシュ星人とシルバの繋がりが見えてきます。
ピーボを騙そうとドクターマンが作った偽バイオ星人・ジョーイはほぼ人間に(そしてデンジ星人に)そっくりな姿ですから、バイオ平和同盟と反バイオ同盟は単なる思想的・政治的な対立ばかりではなく、種族的な抗争だった可能性もあります。それこそ原住バイオ星人と、入植してきたデンジ星人の子孫とか。
バイオマン系列のロボが横分割で、フラッシュマン系列が縦分割というのも対立の名残りだと思われます。この抗争に無関係な地球人や銀河広域クル文化圏のメカは、何のこだわりも持たず縦合体と横合体を併用できるのでしょうね。

おそらく反バイオ同盟の人々はフラッシュ星系にたどり着き、元々は不毛の地だったその星を可住惑星に改造して定住したのでしょう。ブルースターなどの4惑星が荒野だったり極寒だったりと、厳しい環境なのはまだテラフォーミングの途中だったからなのです。何といってもたったの500年前ですし。
そして、今やフラッシュ星人となったかつての反バイオ同盟人たちは、反バイオ粒子を用いた可住化のため、自分たちの体質がマイナスのプラネットフォース寄りになっていて、他の星には移住できない事を知ったのです。
「星間宇宙で困っている人がいれば積極的に助けるが自身は平和主義で、他の星には直接手を出さない」という彼らの特異なメンタリティは、フラッシュ星系から離れられない事に加えて、かつてバイオ星を内戦で滅ぼしてしまった反省から来ているのではないのでしょうか。
あるいは4衛星の可住化改造は、反フラッシュ現象に気づいた後で着手したのかも知れません。何しろ、他の星系に進出する事はできないのですから。
バイオ星の滅亡が500年ほど前で、フラッシュ星の英雄タイタンが禁を破って地球に来たのは100年前。年代的な矛盾もありません。

かつては相争い、ついには母なる星を滅ぼしてしまったふたつの勢力それぞれの「平和への願い」が地球に届いてバイオマンやフラッシュマンというスーパー戦隊となり、双方の技術が統合され、受け継がれていく……『すごい科学』的にはなかなか美味しい話だとは思いませんか?

ただ、問題はどの星にもプラネットフォースがあるのが当たり前だと、伊吹長官が「星王バズーを倒すには地球のアースフォースしかない」と考えた理由がわからない事でしょうか。おそらく特別に力が強いとか、特殊な性質を持っているとか、何か意味があるのでしょうけど。

(本項は2002年1月に旧サイトにアップした記事をそのまま再掲したものです)

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