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2010.05.16

非実在青少年〈規制反対〉読本

今月28日にサイゾーから、こういう本が発売されます。私も、ささやかながらコメントを寄せました。

過去にも有害コミック事件、悪書追放運動、そして戦前戦中の言論統制など、この手の問題は繰り返されてきました。
思うに「(自分たちにとって)良くない表現を根絶すれば、それで万事上手くいく」という考えは「お手軽ダイエット」に似ています。
「綺麗な方がいいよね」という、耳に心地よく素朴な感情に訴えるフレーズのため、一見反対しづらいものです。
しかし、複雑な人体生理のバランスを無視し、科学的な因果関係もないまま「××さえ摂らなければ大丈夫」「○○さえ飲めば痩せられる」という単純化しすぎた話を鵜呑みにすれば、確実に健康が蝕まれます。下手をすれば、ボロボロにやつれただけの結果を「痩せた」と勘違いもするでしょう。
本当にダイエットしたいなら、手を変え品を変え繰り出される「お手軽な方法」なんかには飛びつかず、面倒でも時間がかかっても、栄養バランスを考えながら余計なカロリーを控え、適度な運動をするしかないのに。
(もちろん規制反対側にとっても、「奴らが敵だ」という問題を単純化する決めつけが危険なのは同様)

「お手軽ダイエット」が実際に痩せる効果を上げたりしないように、「表現規制」もまた「人間の自由」「現実に対処する能力」「権力の間違いを指摘する権利」というような社会の健康を駄目にする事はあっても『世の中を良くする』という目的の方には無効です。
それなのに、同じ過ちが反復される点も似ています。

多分、ある病気や怪我、体調不良から回復したり、発症を食い止めても、それで死ぬまでの万全の体調が保証されないのと同じで、人間の自由を損ねるこういう「目眩」や「頭痛」とはずっと戦い続けなければならないのでしょう。
目先の、一見簡単でよく効きそうな触れ込み健康法に飛びつくのは、愚かしい事なのですから。

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