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2010.03.20

清らかな世界で生きたい「あなた」へ

『不愉快』なもの、『気持ち悪い』ものが何もない世界を望みますか?
 そういう世界で生きていけたら心地よいでしょう。それは自然な欲求です。
 でもね。
「あなた」もまた、誰かにとって『不愉快』『気持ち悪い』存在なのかも知れません。いえ、ほぼ確実にそうです。
 例えば、日本では1945年まで女性には参政権がありませんでした。単純計算で全人口の半分に、生まれつきの「特徴」ひとつが原因で、今では当たり前の基本的な権利が認められていなかったのです。太古の話ではありません。たった65年前、せいぜいが三世代程度です。
 現在でも「女だてらに」「女のくせに」というような言葉で、女性の社会参加を『不愉快』に感じている人間は存在します。
 男であること、女であること、そのどちらでもないこと。あるいは金持ちであること、貧しいこと。日本人であること、日本人ではないこと。ある宗教の信者であること、信者でないこと--どんな根拠であっても、人間は「自分とは違う側」を簡単に敵視し、劣っているとみなし、排除しようとします。

「あなた」が明日も多数派や良識派でいられるという保証は、どこにもありません。それどころか「多数派」の意見が優先されるという保証さえないのですよ。
 明確な根拠のある『害』ならば、規制や制限もやむを得ないことでしょう。
 しかし、「よくわからないけど『不愉快』だし『気持ち悪い』」という理由で何かを排除する事は、確実に「あなた」自身の足下を崩していくのです。
 我々が好きなモノは「あなた」にとって不快かも知れません。しかし『不愉快』や『気持ち悪い』という感情を捨てろ、受け入れろ、見ろ、褒め称えろと言っているのではありません。
『不快』というだけの理由で、存在することそのものを否定する行為。それを正当化しないでほしい。
 たったそれだけです。
「あなた」自身が「あなた」の家族が「あなた」の友達が、誰か偉い人の『不快』を理由に否定されないために。

 意見を異にする他者と共存する大前提は「意見が自由に言えること」です。

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コメント

今日インポッシブル・ハイスクール1、2巻買って読みました、おもしろいので1時間ほどでいっきに読んでしまいました。
続刊楽しみにしています。

投稿: 里中 | 2010.03.21 08:55 午後

里中さま

ご購読ありがとうございます。
ブログ以外にBBSもありますので、次回からはブログのテーマに直接関係のない話題はそちらに投稿していただくようお願いいたします。

投稿: 葛西伸哉 | 2010.03.22 09:29 午後

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