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2009.06.21

中里融司先生

先の日記でもお名前を出さずに触れましたが、中里融司先生が逝去されました。

スケールの大きな奇想を愛し、痛快な活劇を愛し、強いヒロインを愛し、ロボット少女を愛する方でした。
いつお会いしても「今、書いているもの」と「これから書きたいもの」の事を楽しそうに語り、エネルギッシュに執筆を続ける「自らが面白がる事で、読者を喜ばせる」という娯楽作家の鑑とも言える人です。
また、朗らかで面倒見のいいお人柄で、出版社のパーティなどでもよく新人をフォローし、他の人に引き合わせていた姿が印象に残っています。

私が現在小説家でいられるのも、中里先生のお陰です。
デビューはしたものの二冊目の目処が立たずに難儀していた私をサークル文庫、電撃文庫、ファミ通文庫などに引き合わせてくれたのが中里先生なのです。
その恩に報いる方法があるとしたら、プロとして読者へ面白い作品を届け続ける事だけでしょう。
もう新作を書く事のない中里先生に代わって--ではありません。
あの人がそうしていたように、です。
中里融司は他の誰にも代替できないひとりの作家なのですから。

早すぎる死です。
いつも話していた『狂科学ハンターREI』の続編を、『プロットディレクター』のコンセプトの再チャレンジを、リプログとジュディの次の冒険を、片時も休む事なく頭の中で渦巻いている新たな物語を、できる事なら読みたかった。
『必殺仕事人2009』や『シンケンジャー』の感想を、もっと語り合いたかった!

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2009.06.19

世は巡る

大切な友人の訃報が届く。
その翌日に、別の友人が父親になったという知らせを受ける。

世は巡る。

既にこの世にいて、まだこの世に留まっている自分は、自分にできる事をこつこつと積み上げていくしかないのだろうな。

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2009.06.11

ココロコロガシ

で、仕事が追い込み中なのですけど、昨日は川崎まで芝居を観に行ってきましたよ。
カプセル兵団の『ココロコロガシ』

結論から言うと、実に楽しめました。

「精神世界で、観念や意志が実体化する戦い」という設定であるため、カプセル得意のパワーマイムが「その技法で表現している」事に留まらず、「作中で起きている現実」になっています。
また、この劇団はアニメや漫画からの引用を小ネタ、パロディとして多用して、作品内容によってはそれが全体のムードを壊したり、過剰なおふざけになってしまうという事もあるのですけれど、今回は「フィクションの力」自体がひとつのテーマになっているため、その引用が作中できちんとした意味を持っています。
このあたりは、雨宮慶太という外部の人間がカプセルのために考えたストーリーだからこそ、かも知れません。
(ちなみに『人造人間ハカイダー』のミカエル戦車ネタもあったり)

登場人物は多いけれど、それぞれポイントがはっきりしている上に、メインの主人公がきちんと立っているのでとっちらかった印象はありません。もうちょっと掘り下げて欲しいキャラもひとりふたりありましたが、それはもう贅沢の領域でしょう。これに関しては、吉久が脇に回ったのもプラスに作用しているかな?
日替わりゲストは桜塚やっくん(というより、私にとっては声優・斎藤恭央の印象が強いのですけど)で、彼の出番は客席いじりや共演者いじりなど演芸的なにぎやかさがあって、これも舞台全体の流れをギリギリ阻害しない楽しさになっていました。

こうなると他のゲストの回も見たいけれど、遠い、忙しい、もうほぼ満席という三重苦なんですよねぇ……。

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SF大会

今年も縁あって日本SF大会にゲストとして参加させていただく事になりました。
まあ、実のところ「SF大会で扱っている題材の一部に興味・関心がある」だけで、決してSFファンでもない人間なのですけどね。

ただ、参加を決めた後で某社の新人賞授賞式とスケジュールがバッティングしている事が判明。
無理をすればギリギリ何とかできない事もないのですが、ちょっとタイトすぎるため、結局先約を優先して新人賞授賞式の方は欠席する事にしました。
代わりに……と言っては何ですが、近々顔つなぎも兼ねて担当さんと打ち合わせを予定。

ずっと引きずってきた原稿2本もそろそろ形になって刊行スケジュールが決まりそうな気配です。今年前半はちょっと仕事が滞っていたので、気合いを入れて頑張らねば。

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