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2005.09.01

ヒトラー/最期の12日間

 映画割引デーなので地元のシネコンでハシゴしてきました。

 一本目は「ヒトラー/最期の12日間」。タイトルは「ヒトラー」ですが、実際にはベルリン陥落・第三帝国崩壊の現場に居合わせた様々なドイツ人の群像でした。忠誠の対象、守るべきものが総統個人なのか、ナチズムという思想なのか、ドイツという国家や国民なのかで当然状況に対するリアクションは違ってくるわけですし。
 あくまでもベルリン市内、特に要塞化した司令部内が中心で、しかも最後の数日に絞っての映画であるため「ナチスドイツがもたらした悲劇」ではなく「ナチスドイツを襲った悲劇」として描かれています。ナチス美化と批判する人もいるでしょうが、映画的装飾を抑えた淡々とした表現は硬直した「ナチス=悪」「ヒトラー=非人間的な狂気の独裁者」という表現よりも雄弁に、当時のドイツが置かれていた状況、国家や組織、さらには人間一般が持つ危うさが描かれていました。
 前述の通り、一本のストーリーの芯が通っているというよりはドキュメンタリータッチの群像劇という地味な映画ですが、2時間半飽きさせない描写の力があったと思います。
 ただ、難点を挙げると全体の雰囲気に比べてゲッベルス一家周りの表現だけがBGMやカメラワークなど芝居がかっていて、やや調和を損ねていた点でしょうか(ゲッベルスらしいといえばらしいのかも知れませんが)。

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ヒトラー ~最期の12日間~ (2004) 監督 オリヴァー・ヒルシュビーゲル 出演 ブルーノ・ガンツ、アレクサンドラ・マリア・ラーラ 《公開時コピー》 彼の敵は世界 全てを目撃した秘書が今明かす、衝撃の真実。 評価 9 ★★★★★★★★★  ヒトラーが地下の要塞で過ごした最期の12日間に焦点を当て、彼の個人秘書を務めたトラウドゥル・ユンゲの目を通して歴史的独裁者の知られざる側面を浮き彫りにしていく衝撃の実録ドラマ。監督は「es[エス]」のオリヴァー・ヒルシュビーゲル。主演は「... [続きを読む]

受信: 2005.09.04 09:20 午後

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