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2005.09.09

えんため大賞

 エンターブレインのえんため大賞授賞式パーティに行ってきました。
 私とNさん、Tさんがスーツにネクタイ姿で固まっていたら某氏にサラリーマン三人組呼ばわりされたり、普段作品やネットだけでしかコンタクトできない遠来の方とお会いしたりと、楽しい時間を過ごせました。
 今年の受賞者も、紹介文だけでも興味をかきたてられるもので、今から出版が楽しみ。毎年言ってますけど、この業界はちゃんと新しい送り手と新しい受け手が出会う事で業界全体が上手く盛り上がってくれないとマズいのですよ。既存の作家と固定ファンだけでは先細り必至ですから。

 久々に対面した担当さんに拙作の進行状況を直接確認。何とか無事に動いてはいるようです。読者の皆さんに具体的なニュースをお届けできる日が早く来るといいのですが。

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2005.09.08

劇場版・仮面ライダー響鬼

 こちらはちょっと残念というか、不満な出来でした。
 TVとの齟齬はこの際気にしませんが、それならそれで、番外編としてもっと痛快娯楽作に徹して欲しかったですね。
 井上脚本というのはフィクション的に綺麗に割り切れない微妙な感情のアヤを微妙なまま表現したり、「次はどうなる」という緊張と興味を作る事にかけては一品なのですが、それは描写の量的な積み重ねがあればこそ。やっぱりTVの連続モノ向きの人であって、映画の2時間あるかないかの中では、新規の登場人物の言動が理不尽になったり型どおりに見えたりするのですよね。今回のハバタキやトウキなんてその典型です。
 それに「TV本編でのメインヒーローが既に戦う意思を失っていて、現れた敵に立ち向かう映画オリジナルのリーダー格、最も積極的で好意的なキャラが実は敵に通じていて、内部のトラブルを誘発するために殺人を犯すも発覚。なし崩し的に敵味方の構図が確定する」ってプロット、去年と同じじゃありませんか?

「響鬼」のTV本編は昨年までのエゴとエゴのぶつかり合い、ルーティン化してしまったライダー同士の戦いを避け、「信頼できる正義」「安心して戦えるヒーロー」「悩まず倒しても構わない敵」を描こうという意図は理解できますし、序盤のムードなどは大好きです。しかし、それが行き過ぎて物語の中にドラマを発生させるべき対立や葛藤が乏しく「危険な自然現象としての怪物退治業界の淡々とした業務日誌」になってしまってるのではないかとも思います。
 映画で、魔化魍を普通の怪人っぽく描いたのは、その意味では正解でしょうね。
(誤解のないように言っておきますが、別に嫌な奴や悪意に満ちた存在を出せというのではありません。善意と善意の相克や、互いに正しいものの相容れにくい複数の立場の間での迷いや決心でドラマは作れるはずなのに、TVの「響鬼」はその点が淡白すぎるのです。避けたい要素を切り捨てるのには成功したけれど、それに代わる要素が不足しているというか)

 TVの方の路線変更も、なるべく冷静に見守りたいところですけどね。敢えて言うならば、2か月早く微調整の手立てを講じていれば、身体に悪そうなキツいカンフル剤を打たずに済んだのではないかとも思いますわ。

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劇場版・魔法戦隊マジレンジャー

 台風一過の猛残暑の中、観てきました。
 ガオ以降の戦隊映画の中では一番ではないでしょうか? いつもはゲストヒロインを扱いきれない傾向がありましたが、今回のヒロインはテレビ本編から。冒頭、雨の中でのマジキングの戦いからほぼ休みなくバトルが描かれ、平行して進むストーリーとかなり細かく時間や空間をモンタージュしているのに、ちゃんと子供にもわかりやすく描かれています。
 TV本編との親和性が高い反面、映画ならではのイベント性に乏しかったり、五人それぞれの守護天空聖者が本当にただ挨拶しただけとか、多少の欠点はありますが、お馴染みのキャラの魅力を十二分に引き出し、映像面でも爽快感に溢れた一編でした。大満足。

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2005.09.01

金色のガッシュベル・メカバルカンの来襲

 で、ハシゴの二本目はコレ。
 原作マンガもテレビアニメも長いことノーチェックなのですが、五十嵐卓哉監督作品という事で。予告編でかなり興味もかき立てられましたしね。

 陰と陽、寄せと引き、静と動、閉塞と開放のメリハリが利いた画作りは大スクリーンを活かしていて好印象。暗転を多用したやや突き放した印象の演出が、ウェットな物語をいい感じに引き締めていました。物語の方もシンプルながら張るべき複線をきちんと張っていますしね。後は、映画ならではイレギュラーな敵の設定と、メカバルカンというアイディアの勝利でしょう。
 ちょっとクライマックスがくどいというか、大きな盛り上がりが連発しすぎという気もしますが、本来の対象観客を考えるとこのくらい押しが強い方がいいのかも知れません。

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ヒトラー/最期の12日間

 映画割引デーなので地元のシネコンでハシゴしてきました。

 一本目は「ヒトラー/最期の12日間」。タイトルは「ヒトラー」ですが、実際にはベルリン陥落・第三帝国崩壊の現場に居合わせた様々なドイツ人の群像でした。忠誠の対象、守るべきものが総統個人なのか、ナチズムという思想なのか、ドイツという国家や国民なのかで当然状況に対するリアクションは違ってくるわけですし。
 あくまでもベルリン市内、特に要塞化した司令部内が中心で、しかも最後の数日に絞っての映画であるため「ナチスドイツがもたらした悲劇」ではなく「ナチスドイツを襲った悲劇」として描かれています。ナチス美化と批判する人もいるでしょうが、映画的装飾を抑えた淡々とした表現は硬直した「ナチス=悪」「ヒトラー=非人間的な狂気の独裁者」という表現よりも雄弁に、当時のドイツが置かれていた状況、国家や組織、さらには人間一般が持つ危うさが描かれていました。
 前述の通り、一本のストーリーの芯が通っているというよりはドキュメンタリータッチの群像劇という地味な映画ですが、2時間半飽きさせない描写の力があったと思います。
 ただ、難点を挙げると全体の雰囲気に比べてゲッベルス一家周りの表現だけがBGMやカメラワークなど芝居がかっていて、やや調和を損ねていた点でしょうか(ゲッベルスらしいといえばらしいのかも知れませんが)。

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