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2005.07.21

誕生日の真夜中

 7月21日は私の誕生日です。まあ、今さらトシ取ったのを喜ぶ柄でもないのですが、今日はちょっと意外な出来事がありました。
 20日の夜11時過ぎ、電話がかかってきまして。何事かと思ったらMF文庫Jの担当さんからでした。新刊のゲラが出たので、できれば今夜中に渡したいとの事。こちらとしても急ぎの用事もないし、作業はできるだけ早めはやめにすませておきたいので了承しました。
 結局、日付が変わった午前1時過ぎにわざわざ届けていただき、こちらもそのまま徹夜で最初のチェック。こんなタイトなスケジュールで動いていると、まるで売れっ子になったようです(笑。
 これについては、もうすぐ正式な告知に合わせてタイトルなども発表できるでしょう。

 ファミ通文庫の方も何とか目処が立ちそうな気配ですし、新しく仕事をすることになった某社の件もそろそろ具体的に動き出せるような連絡が入りました。
 とりあえずは仕事が進展したのが何よりのバースディプレゼントになりましたわ。

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2005.07.17

HAMACON2(2日目)

 ホテルでスーパーヒーロータイムを鑑賞してから会場へ。
 この日の1コマ目には「ライトノベル作家座談会」があったのですが、こっちは後で出演した人からお話を聞けるだろうというセコい計算から「すごい科学で守ります」の方へ。
 今回のお題は『ゴジラ』。結局ゴジラは何匹いたのか、という疑問に大して例によって「スマートな屁理屈」によって見事な解釈がなされました。「ミニラがその後どうなったのか」や「ゴジラの人相は何故変わる」というあたりの論理展開が実に素敵です。戦隊やライダーの話は少なめでしたが、それは秋に出るという三冊目に期待しましょう。

「すご科学」の後、中里融司さんとばったり。次の「SF系必殺技研究所」に予定していたゲストの方が出られなくなったという事で、急遽ピンチヒッターとしてお手伝いする事に。いろいろロクでもない話をしてしまいましたが、同時に実際に作品に使えそうなネタも。
 この企画で最大の収穫は「SF」の新しい概念が出た事でしょう。「サイエンス・フィクション」でも「スペキュレイティブ・フィクション」でも「すこし・ふしぎ」でもなく「すごく不自然」。いや、『ガクラン八年組』の話題が出てしまった余波でありますが。

 最後に「ライトノベルニューウェーブチェック」を見た後、疲労を感じていることもあってクロージングには参加せず帰宅。
 さまざまな不手際や企画配置、コストパフォーマンスが低く感じられるなどの問題もありましたが、個人的にはまあ楽しめました。さて、遠出になる来年はどうしましょうかね。 

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2005.07.16

SF大会HAMACON2(初日)

 日本SF大会「HAMACON2」参加のため横浜へ。
 実のところ、私は熱心なSFファンではありません。それどころか「熱心な」を外しても該当しないでしょう。古典的な名作と言われるものもほとんど読んでいませんし、一部のファンや関係者の言動には反発も感じます。
 今の日本におけるSFはカレーに喩えられるかも知れません。SF的なギミックやガジェット、概念は完全に普及し、定着し、そして変質してアニメや漫画、ゲームの中に適応して根付きました。カレーパンやカレー味のスナックなども普及もしています。それは本来のインド料理を愛する人から見れば「本質からかけ離れたカリもどき」という許しがたいものかも知れません(なにしろビーフカレーなんてものがスタンダードなんですから)。
 しかし、カレー好きは「源流としてのインド料理」に遡りたいのではなく、日本料理として定着したカレーが好きなだけなのです。送り手のひとりとしても、別にインド料理に近づくつもりはなく「もっと美味しいカレー」を作りたいだけ。時にはインド料理に触れる事はあっても、それは「インドの本物のカリ」を学ぶためではなく、「日本料理としてのカレー」をもっと美味しくするための研究であり、工夫なのですよ。少なくとも私にとっては。

 会場でもらったプログラムはタイムテーブルの一覧表がなく(後にコピーで配られましたが)、全部読んでも結局それぞれの企画に誰が出てどんな事をするのかがわからない点が多く、ちょっと難儀しました。
 OPの後、まずは「萌え萌えガイドライン」へ。ライトノベルに疎いSFファンのためにライトノベルの「萌え」をレクチャーするという趣旨の企画でしたが、話の展開上「キャラの性格や演出」「ビジュアルデザイン」「絵柄」の区別をせずに取り扱ってるのが歯がゆい印象。
 次に「電撃文庫15周年を振り返って」を覗きに。最初は客席で暢気に見物していましたが、終盤某氏の陰謀で前に出てコメントする事になってしまいました。こういう場だと他の作家は全員「商業的実績」「作品の質」「将来性」のうち最低でもどれかひとつ、ことによっては三項目全部で私より上なので、非常に肩身が狭く、同時に面映くもあります。
 その後も、見たい企画はいくつもあったのですが、ちょっと小腹を満たしに行ってるうちに、目当ての部屋はどこもかしこも超満員になっていたため、マッドサイエンティストカフェで時間を潰した後、終了時間後に同業の友人知人と合流。河岸を変えての歓談となりました。この日、初めて直接お会いした方もいて、いろいろ参考になるお話や単純に楽しい話を聞けました。

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2005.07.14

シスの復讐

 MF新刊の発売日も内定し、ファミ通の原稿も昨日やっとひと段落。週末はSF大会という事で、このタイミングを逃すと見そびれるかも、と考えて行ってきました、『スターウォーズ』。

 シリーズの熱心なファンではない身としては、映画を鑑賞したというよりイベントに立ち会ったという気分ですね。
 一作目(今で言うエピソード4)では無邪気で野放図な冒険活劇ながらメリハリが利いていたのに、シリーズが続くたびにどんどんスケールが小さくなっていき、本作は本当にただ辻褄あわせに終始したというのが正直な感想です。
 銀河帝国は安易な陰謀でできたたった一世代の歴史しかない国、ジェダイは保守的で無能な官僚主義者の集団、ダースベイダーは素質に思い上がって一人相撲の挙句に破滅した青二才……。しかも、どんなに悲劇的に見せようとしても、結局最後にはベイダーが親子の情に絆されて再転向した挙句、皇帝をボディスラムで投げ捨てて、イウォークが森の木陰でどんじゃらほいするわけですしねぇ。
 後づけの詳細な設定というのは世界を外に拡張していくのではなく、実は箱庭の広さを既定していくだけなのかも知れません。SWに限らず、ね。
 ついでに、今や映画で「どんなすごい映像」も当たり前になってしまっている以上、自己模倣に終始せざるを得ないSWはむしろ凡庸になってしまいましたし。

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2005.07.11

HINOKIO

 で、もう一本はコレ。
 こちらは予告編程度しか予備知識がなく「まあ、話の種に」くらいの気持ちだったのですが、これが予想外の大当たり。確かに設定が不明確なところがあるのですが、それを失点として差し引いても素晴らしい映画でした。
 普段はネタバレなんか全然気にせずに感想を書いてしまうのですが、本作に関してはできるだけ先入観なしに観て欲しいので細かい事には触れません。ただ、ドラマもストーリーも、表現もかなりツボでした。役者陣もみな、実にいい芝居をしてましたし(「逆境」と両方に出ている堀北真希も、それぞれ違った魅力を発揮してましたね)。
 私も含めて同業者5人で行ったのですが、もう鑑賞後の居酒屋で絶賛の嵐でしたよ。真っ先に話題になったのが「××がエロ可愛い」という話でしたが……えーと……まあ、コミュニケーションと肉体、生命がメインモチーフの物語である以上、そろそろ第二次性徴を迎えつつあるヒロインたちの「エロ可愛さ」というのは避けて通れないのですよ、ウン。
 お勧めの一本です。

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逆境ナイン

 ファミ通の原稿がかなりキツい状態なのですが、映画をハシゴしてしまいました。
 まず一本目はコレ。
 島本和彦による原作の特徴というのは「過剰」と「屁理屈」だと思ってます。で、漫画としての過剰をそのまま映像にしたってつまらない。どういう手を打ってくるのかと思ってたら、いきなりフラメンコギターをBGMに、人影のない全力学園のグラウンドを枯れ草の玉が転がってます。
 こ、これは西部劇? マカロニウェスタン? 確かにこれは「映画らしい過剰」。いきなりやってくれます。
 その後も手際よく原作をダイジェストしつつ、上手く映画としての面白さに翻訳してくれました。舞台がのっぺりとした名もない「街」ではなく、自然豊かで素朴な雰囲気の三重の風景。昔ながらの駄菓子屋や商店街などの当たり前の風景の中だからこそ、主人公たちの「過剰さ」が際立つ上手い表現です。
 原作の面白さあればこそ、の映画ですがファンとして充分楽しめました、はい。

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2005.07.04

今日会えませんか?

 変なタイトルですが、別に出会い系サイトのスパムとかじゃありません。
 夕方、仕事をしているとMFの担当さんから電話がかかってきて「今日、これからお会いできますか?」との事。まあ、抱えてる仕事以外は特に用事もないのでOKすると、先日出した原稿の手直しについての打ち合わせでした。
 さすが発売日が近づいていると、作業の各ステップもハイテンポになります。イラスト担当の方も決まったそうですし、もうすぐ読者の皆様にも正式告知できそうです、はい。

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2005.07.01

鬼泪

 久しぶりの観劇、カプセル兵団の「鬼泪」です。

 今回の題材は和風伝奇ファンタジー。帝の姫にかけられた謎の呪い、人の仲間になりたいと願う鬼、出世を夢見る陰陽師に、古き力を伝える言霊使いに神おろしの巫女と、実にワクワクさせる題材で、例によってパワフルに魅せてくれました。
 衣装は具象的で持ち道具や面も使用、パワーマイム的表現はやや控えめで、今までのカプセルに比べると表現はストレートかつオーソドックスですが、小ネタ満載でユーモアある前半と、素早い「カメラワーク」(そう、カプセルは舞台演劇でありながら、カット割りが持ち味なのです!)と激しい殺陣は見所充分でした。後半に余計なギャグが入らないのも好印象。
 さまざまな超常能力を駆使した霊力バトルや、異形の鬼や物の怪が死力を尽くす姿、スケールの大きな映像(イメージ)を役者の肉体できっちり表現しているのはさすがです。
 ただ、これも毎度のことながらセリフを噛むのがちょっと耳に障る事があるのですよねぇ。この部分のクオリティが上がればもっと素晴らしいのですけれど。

 あ、そうそう。カプセルで鬼ネタという事で多分やるだろうと予想していた「響鬼」ネタはやっぱり満載でした。それとおなじみ寄生虫殺法・魔技トライアングルドリーマーも。

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