おたく:人格=空間=都市
東京都写真美術館の「グローバルメディア2005/おたく:人格=空間=都市」を見てきました。
オタクのひとりとして見た印象としては、主旨は分かるし、大きくハズしてはいないはずなのに、どうにも違和感が付きまとうのです。
で、その理由を考えてみました。
展示可能な、第三者に理解できる「オタク像」、「オタクの空間像」としては、確かにオタク的なモノが大量に溢れているものが適切でしょう。特に「美少女のイコン」とかね。ただ、そういうオタク像というのは(敢えて言えばごく近年の)従順な消費者としてのオタクのイメージではないでしょうか?
それなのに「オタクとは何か」というイントロダクションでは万博から始まり、科学未来志向の挫折とか、そういう話をしているのが、どうもかみ合わない印象なのです。
「オタクの通史」として、いわゆる第一世代の人々が辿った精神的変遷と、現在の個々の「オタク」の生活風土が混同されているように感じたのです。
「オタクの部屋」のサンプルには二十歳前後かそれ以下の若いサンプルはひとつもなし。既に平成生まれが高校生なのです。万博も高度成長期も、未来志向の失墜も、ノストラダムス的な破滅願望も、己の体験としては知らない世代が「消費者としてのオタク」になっています。
その視点が欠落(あるいは省略)されているのに、消費しやすい偶像としてのオタクグッズを並べているのが、少なくとも私にはしっくりきませんでしたね。
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